論文やっと一本目&Ph.D.第三関門Senate Exam突破!

こんばんは
近況です。

ようやく一本目の投稿論文がアクセプトされる

とにかく長かったです。知らない人のために説明すると、研究というのはただやればいいのではなく、成果を世間に発表しなくてはなりません。これは研究者としての明確な「成果」であり、この成果をもとに官庁なり、企業に売り込んで、さらに研究費を確保できます。どれだけいい研究をしていても論文になっていなければ説得力が皆無です。サッカー選手でいえば「FWのゴール数」みたいなものです。どれだけあいつはいい選手だと口にしても、結局はゴールを決められるのが「いい選手」です。

どの大学の博士課程にも「査読付き論文で〇本」みたいな要件があり、ただいるだけでは卒業できません。

とはいえ、それなりにまとまったデータを取って、解析して、議論を深めなくてはいけないので、普通は大学院2~3年くらいで一本目を投稿できる感じです。私の場合は紆余曲折あり、4年かかってようやく一本です。時間かかったな~。これも全部コロナのせいです。

Senate Exam合格

Ph.D.を取るのにいくつか試験があるのですが、最後にあるDefenceの前の試験です。これはおおざっぱに言うと「博士論文執筆をする能力があるかどうか」の試験です。最後のDefenceは落ちない、というか卒業する見込みがあるからこそそこに進むので、イベントみたいな感じです。それを考えるとSenate Examはガチで受ける最後の試験になります。内容は5人のコミッティー(論文審査員)の教授の前で、30分のプレゼンと30分の口頭試問です。

プレゼンは時間的余裕をもってスライドを準備しており、さらに発表練習を何度もしたので、うまくいきました。でも口頭試問がきつかった。かなり準備したつもりだったにも関わらず、予想外の質問をされ、パニックになり、何となく解答するも、教授をうまく納得させられませんでした。教授もかなりプレッシャーをかけてくるので、はっきり言って泣きそうでした。

ひととおり質問が出尽くすと(=ボコられまくると)、いったんZoomのミーティングルームから出て教授が合否を話し合います。その間は、「完全に落ちた」「再試験か」しか考えておらず、完全に2年前のLiterature review examの悪夢再来でした。そして、指導教官からミーティングルームにログインするように言われて入ると、「条件付き合格」といわれました。もちろんそんなものは通常存在しないので、合格なのですが、「質疑がうまくいってなかったけど、プレゼンも実験結果もよかったし、まあ合格だな」みたいな感じです。とにかくほっとしました。そして何人かの教授からフィードバックをもらいましたが、みんな試験とは打って変わって優しかったです。(試験中もやさしく質問してくれ。。。)指導教官には質疑応答がうまくいってなかったのを指摘されまくりました。もう死体蹴りみたいなもんです。

Senate Examは通常は3年生のうちに受けることになってるので、私の場合は4年生の終わりにまでもつれこんでしまい、さらにこんな感じでお情けギリギリ合格をさせてもらいました。正直Literature review examに続き、Senate examもこんな結果だし、論文も人より出すの遅いし、とちょっとへこんでました。しかし、時間が経った今はあまりそこまで考えないようにしています。ひとまず合格は合格だし、履歴書に「この人はSenate Examをお情けで合格しました」なんて書かれるわけではないので、考えるだけ損です。(周りのみんなもたくさん励ましてくれた)

ということで、残りはDefenceのみで、ようやく博士課程もゴールが見えてきました。とりあえず、(渡米後初)夏を楽しみます。

では