書くの飽きてきたぜ。。。
これでアメリカ就活編は最後にしたい。。。
前回はプレ面接まで行ったので今回は本番の面接について書きます。
プレ面接が実際はスクリーニングだった場合で、それを通過できた場合は面接に進むことができます。ここから選考プロセスが始まります。おそらくプレ面接と選考プロセスとの違いは会社を実際に巻き込んでやることかと推測します。つまり面接の手順や時間、タイムラインが全社的にしっかりと決められたプロセス、ということかと(推測ですが)。大企業や歴史が長い企業になればなるほど、部署間の情報共有のためにシステムが出来上がっているかな~と思います。推測はここまでにして私の経験を書きます。
人事面接
面接のプロセスは受け入れ部署(将来的に実際に働く部署)と人事のやりとりで行われます。正式な選考プロセスに進むと、まずは人事面接から始まります。私の場合はどの会社も地理的に離れていたので、リモート会議(Microsoft teams)か電話で行いました。時間は30分くらいだったと思います。当たり前ですが、人事は専門とは関係がないので必然的に一般的な質問が多かったです。「なぜこの会社を志望するのか」「なぜこの業界を志望するのか」「自分が思う自分の長所と短所」「チームで働いた経験」「研究での問題の解決方法」「働き方のスタイル」などです。私は日本での就活も経験しているので、このような質問は日本の就活でもよく聞かれました。面接の前にある程度自分の頭を整理して、上記の質問に対する答えを用意しておけば詰まらないで話せると思います。詰まらないで話すことで、自信があるように見せられるのでこれは必須です。アメリカやヨーロッパでは(いくら自分が低いレベルであったとしても)、自信をもって断言している方が好まれます。上記の質問リストは、博士課程を4、5年やっていればどれも経験するし、答えられるので、話すことが渋滞しないように情報を整理しておけば十分対応可能だと思います。
面接の最後に質疑応答がありますが、やはり人事は専門ではないので、プロジェクト以外のことを聞くのが適切だと思います。勤務地についてや福利厚生、昇進の基準やビザのサポートの有無など聞きたいことを質問していいと思います。質問をするということは、自分のが興味を持っていることを伝える最適な手段なので、質問は5個以上用意し、聞きたい順に整理しておくと残り時間の中で効率的に質問を投げられると思います。最初にアメリカ(もしくは応募先の国)で働くのが初めてでたくさん質問がある、と断っておくといいかもです。
面接の最後に質疑応答がありますが、やはり人事は専門ではないので、プロジェクト以外のことを聞くのが適切だと思います。勤務地についてや福利厚生、昇進の基準やビザのサポートの有無など聞きたいことを質問していいと思います。質問をするということは、自分のが興味を持っていることを伝える最適な手段なので、質問は5個以上用意し、聞きたい順に整理しておくと残り時間の中で効率的に質問を投げられると思います。最初にアメリカ(もしくは応募先の国)で働くのが初めてでたくさん質問がある、と断っておくといいかもです。
技術面接
人事面接が終わると、技術面接に招待されます。人事面接ではほぼ落とされないので、大体は技術面接に進めます。(人事に自分の専攻と募集ポストのマッチングがあうか判断できるとは思えん)。技術面接では基本的に「応募者のプレゼン+質疑応答」からなります。応募者のプレゼンは10分から20分程度でした。時間にあらかじめ指定があるときはそれに従うのはもちろんですが、指示がなくても‘15分程度に収まるようにしましょう。博士課程の卒業間近の学生であれば、複数の研究テーマが完結していると思いますが、テーマは1つがベストです。15分という時間に2つのテーマを詰め込むと、説明が不十分になるので、自分が一番自信があり、自分の専門性をうまく表すテーマにしましょう(私はほぼ1個だったので迷うことなし)。学会発表やグループ内での発表をしていれば、そのスライドをほぼ使いまわしでも可能です。
発表スライドや質疑に関しては、学会レベル、もしくは大学院博士1-2年生レベルの聴衆を想定していれば十分です。自分の専攻と近い会社を選びますが、会社の人も仕事内容によって専門性も違うので、そこまでハイレベルな質問は来ません。自分は普段のグループ内の発表の地獄の雰囲気と比べると、リラックスできて質問もゆるく、むしろ「すごいね」など褒められていたので、まさに「しゅうかつたのしい」気分が勝っていました。
技術面接(プレゼン+質疑応答)は2~5人くらいの少人数相手にする面接もありましたし、初めのプレゼンは全体に対して行い、その後1対2の10分個別面接×3セッションという会社もありました。会社や部署の規模と選考プロセスの進め方によります。また質疑応答はプレゼン以外のことも質問されました。よくあるのが「なぜこの会社を選んだのか」「どういう研究がしたいのか、またそのアプローチ方法」「研究装置や手法の経験」「なぜこの国なのか(アメリカ以外の場合)」「チームメートとのコミュニケーションの仕方」などです。私が面接で一番興味深かった質問が、現上司からの質問で「いまEVを開発するとしたら、どのような(材料・化学)構成のバッテリーにするか」でした。これは基本的に答えのないオープンな質問ですが、結局自分が研究していた材料を選び、なぜそれがEVにいいのか、課題はどのようなものでその解決法はどのようなものか、などの説明をしました。会社に入ってほかの人の選考プロセスを見ると、会社側としては「一緒に働く同僚として、コミュニケーションが取れるか」「(大学・企業問わず)研究していることが長期的な視野で、なんのどのような部分に貢献するかを説明できる」「専門の分野に関して幅広い知識がある」などをみていると思います。ただ知識は重要ですが、それはバッテリーの研究のなかでも専門や選考によって偏りができるので、知らないことが即ダメだとは(個人的に)思いません。例えばバッテリー材料のなかでも、無機材料(正極とか)、ポリマー(セパレーターとかコーティングとか)、測定手法の確立など多岐にわたります。なので、自分が知っている知識がすべてではなく、新しい知見がそれ以外にもあること、それがわかった時に柔軟に取り入れられる姿勢があれば問題ないと思います。もちろん最低限の知識(バッテリーがどのように動作するかとか)は必要ですが。
技術面接が終わると普通にバイバイして終わりますが、その際に今後の日程を聞いておきましょう。特に何日後くらいに結果を知らせる、というのを確認するのが大事です。
面接後
面接が終わると、人事か技術面接をリードしていた人(募集をかけた人)から連絡があります。上記の時間が過ぎている場合は催促のメールをしましょう。おそらくほかの人を面接しているか、もうすでにほかの人にオファーをして返事待ちかのどちらかでしょう。ただ社会人として、きまった期限内に連絡がなければ催促をするのは問題ありません。というかしましょう。面接がうまくいっていればオファー(内定)をもらえます。オファーは書面の場合もありますし、電話などで口頭で伝えられることもあります。アメリカの会社の場合は書面で先に渡されて、それに対して人事の人と交渉する形になると思います。ヨーロッパの会社の場合は先に口頭で、どのくらいの額の給料が欲しいか・出せるかの話をして、その後書面で渡されることが多かったです。ただ、基本的なこととして、「書面が絶対」というのが一般的かと思います。給与を含めたオファーのパッケージの交渉に関しては、私自身うまくいかなかったのと、英語の情報がネットにあふれているのでそちらを参考にしたほうがいいと思います。一つ、注意点としては、オファーをもらったら返事の期限があるので、複数の会社の選考プロセスを同時に進めるタイミングに注意が必要です。できるだけオファーをもらうのが同じタイミングになるようにしないと、ほかの会社の返事を待っている間に、せっかくもらったオファーを取り消される恐れがあるかもです(会社はすぐにでも決めたいので)。経験から言えば、技術面接のタイミングが自分でタイミングをコントロールできる最後の機会なので、技術面接を複数社のなかでなるべく近い時期にするのが望ましいと思います。オファーをもらった会社に「今ほかの選考のプロセスの最中でまだ返事できない」ということは可能ですが、それもできて1~2週間の追加期間でしょう。なので就活は短期で一気にやるのがいいと思います。
長かったけど、ようやく書き終わりました。私の経験が役に立つかはわかりませんが、一つの経験談として伝われば幸いです。
ではまた。