卒業まであと少しだけど

こんにちは。

ワールドカップが熱いですね!サッカーがあまり人気ないといわれるアメリカでも、アメリカ自体が決勝トーナメントに進出したことや、そもそもアメリカ以外から来ている留学生も多いので、そこそこ盛り上がっています。また秋学期も終わり、街や大学がホリデーモードに突入した感じです。

卒業まで

私の研究室では丸5年くらいで卒業するようになっているので、卒業までのタイムラインを指導教官と個人面談しました。結論から言うと、来年の春~夏に卒業を目指して、現在取り組んでいるプロジェクトを投稿論文にまとめること。経験上、予定は必ず遅れるので、時期的にはおそらく来年6月を目標に。結局5年間のPhD生活で、自分自身が成し遂げて論文に至ったのが2つになりそうです。少ない。周囲の先輩を見ると3つがまあ平均、できる人(優秀な人)はそれ以上、といった感じです。研究テーマによっては実験的に難しかったり、時間がかかるテーマもあるので、基本的には他人と比べるのはナンセンスだし、それは自分でも理解しています。ただ、それでももっと結果が欲しかったのが正直なところですし、今の時点ではもう取り返すには遅いです。実は2-4年時くらいまで時間をかけてやっていたテーマがもう一つありましたが、先日論文にできた研究テーマとの並行作業がうまくいかず、結論としてはぽしゃりました。闇の彼方です。

2つ目の論文になりそうなテーマも、いまだに実験がうまくいかず、夜勤を繰り返す日々です。指導教官にもケツをたたかれ、ほかの進捗が出ている学生やプロジェクトと比較されて、疲れてきました。来年6月卒業というゴールがあるからなんとかモチベーションを保っている感じですね。1本目と比べると卒業というゴールが見えてる分、そこまで悲壮感はありませんが、それでもプレッシャーが半端ないです。とりあえず早く卒業したい。


ストライキ

ここ最近のインフレやカリフォルニアの各都市での家賃の急激な上昇から、カリフォルニア大学全体で学生とポスドクが11月からストライキに入りました。要求としては物価や家賃を賄うための賃金の上昇や、子どもがいる人へのサポートの拡充などです。ストライキ中は(当たり前ですが)、研究活動はもちろんクラスのTAなどの学生・ポスドクの業務が止まります。自分がいる環境で、ここまで本格的なストライキが起こるとは思いませんでした。ストライキに関しては、組合の発表では90%以上の学生が支持しているといっていますし、私自身もその活動を支持しています。ただ、ストライキはしてません。今回のケースが一般社会の業務(鉄道とか郵便)と違うのが、「ストライキしたことで最終的に困るのが自分自身」であり、それが自分自身がストライキに参加できない理由です。学生にとって最大かつ最終目標は卒業ですが、ストライキと称してそれを止めると、短期的には自分が苦労します。もちろんストライキは今後長期的に労働環境をよくするための要求を通すための手段、として使われるものです。しかし、私のように卒業までのリミットが短い学生は、今は何とか乗り切ってさっさと卒業したいというのが本音です(少なくとも私は)。実際ストライキ期間中に研究室がある部屋の廊下を通ると、ほとんどの研究室で実験は普通に行われています。なんなら、さっきまでプラカードを掲げながらデモ行進していたやつが、夕方から実験をしている、なんてのも見ました。ということで、本音としては、いち労働者としてその権利を守ろうとしている学生やポスドクの方を支持しているが、実際には同時に学位を取ろうとしている学生という二つの立場でなかなか積極的にアクションを起こすことはできてないです。


運のなさなのか

日本での修士時代から自分は「研究」というものに嫌われているのではないかと思っていた。アメリカに来てからも、コロナ、ロシアによるウクライナ侵攻、そして前述のストライキなど様々な外的要因により研究がうまくいかないことがあった。コロナが始まる直前に、過去最高の実験サンプルを作ることができたにも関わらず、ロックダウンによりサンプルがダメになった。また、ウクライナ侵攻は一見遠く離れたことのように思えるが、私のサンプル作成に必要なネオンガスのほとんどがロシアとウクライナ産であり、そのガスの価格が5倍以上になった。そのため、手元にある残り少ないガスを節約しながらサンプルを作ることを余儀なくされている。そしてストライキである。実験が止まっているわけではないので直接的なダメージはないが、実験棟の建物の前に監視がついているので、毎日別の入り口からこっそりと建物に侵入している。なので、自分の研究がうまくいってないのは「運が悪い」のではないのか、と常々疑っている。と同時に、自分の能力のなさを「運」といって責任転嫁しているこの状況はめちゃくちゃダサいというのもわかっている。ウクライナ侵攻は別として、コロナは全世界的に影響を及ぼしているので、状況はすべての人において平等である。また、別のタイミングがベストだったかといわれれば、以前なら震災やリーマンショックなどがあったので、すべてにおいてベストなタイミングでベストな場所にいるというのは不可能だ。結論としてなにが言いたいのかというと、自分ができる人間なのか、無能なのかという、端からみればどうでもいいようなことで最近はずっと悩んでいるということだろうか。

ここまで書いて後日確認してみたら、この部分だけ「です、ます」から「だ、です」になってました。直そうかとも思いまいしたが、こちらのほうが愚痴っぽい本音が出てるのでこのままにしておこうと思います。



では今日はこんなところですかね。

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