こんにちは。いやあ、気づいたら一年ぶりの更新になってしまいました。
この一年はなんとなくブログを書く気が起こらなかったのと、日々の仕事に追われるうちにいつの間にか一年たっていたというのが、正直な言い訳です。PhDコースそれ自体とコロナの影響でのメンタル不調が主な原因かなと思います。だいたい海外のPhDのブログとか見ると成功した人の輝かしい体験談ばかりなので、バランスをとるために失敗談やネガティブなことも書くことにします。
ついに4年目に突入した博士課程
なんかいろいろやっている(けれどもあんまり進展がない)うちにいつのまにかアメリカ生活4年目に突入していました。アメリカの大体の博士課程では3年か4年目くらいにSenate ExamもしくはQualifying Examと呼ばれる口述試験があり、それをクリアしてはじめて博士論文の執筆に進める、といったシステムになっています。私の研究室ではその試験を終えると卒業まであと1年、みたいなカウントダウンが始まり、今までの成果をまとめて論文にしたり、インターンに行ったりして進路を考え始めます。さて、私もそんな年頃(笑)ですが、今まとめている研究結果の再現性が取れず、それに輪をかけてほかの研究室の不幸な事故で我々の装置がダウンしたりと思うように進まず、Senate Examに進めない状態です。当然、指導教官からのプレッシャーも強くなってくるために、日々それに耐え、できることからこなしていく感じです。先日も「(もう4年目なのだから)もっと自立して成果をだしてや(意訳)」みたいなことを言われました。はー、しんどい。
メンタル不調
私はもともと自分が豆腐メンタル(絹ごしのほう)だと自覚しているので、プレッシャーにはめちゃめちゃ弱いです。前々回の記事にも書いたのですが、Literature Review Examに落ちたこともあり、渡米当初に持ち合わせていたわずかな自信などかけらも残ってないっすね。そんなプレッシャーの中、典型的日本人の私は日本の学生・社会人で培ったラボ畜・社畜根性で昼夜休日問わず実験をしており、そのせいでメンタルがなんとなく不調になりました。それが昨年から続いてます。悪いときには「PhD ドロップアウト」とか「Burnout」とかグーグル検索しては、なんかアドバイスないかなと探ってました。
メンタル不調をなんとかしたい
今は自分なりに対処をして、絹ごしから木綿豆腐くらいのメンタルにはなったかなと思います。自分がやった対策を書いてくので、同じような不調を抱える博士課程の学生や社会人の人は参考になればいいです。
意識的に怠惰になる
プレッシャーによって働かなければいけないのはわかりますし、自分もそういう人間です。ただ、休息なしで働く先には破滅しかないので、ぜひ休みましょう。土日は特に朝寝したり、何もせずだらだら過ごすのでもいいと思います。別に意識高くジムに行ったりする必要もないのかと。どうしても休むことに罪悪感がある人は「休み」を一つのタスクと考えてみるのもありかもしれない。
友人・同僚と食事や飲みに行く
これも休息に近いけれど、無理にでも仕事から離れることもできるし、一人でうだうだ答えのないことを考える時間など無くなるのでいいのかなと思います。たまにお酒を飲むことも気分転換になるので悪くないと思います。
大学外でのコミュニティに入る
博士課程の人間関係は閉鎖的になりがちです。特に留学していると、学生時代のつながりからも物理的に離れて、四六時中研究室にいる(ことができる)状態になりがちなので、外とのつながりを持つことは大切だと思います。スポーツのチームとかコミュニティなら、運動不足も解消できるしおすすめ。私は最近インラインスケートをはじめて、たまにグループで集まって滑っています。一人で練習するのも好きですが、みんなで滑ると楽しいし、いろいろとテクニックも教えてもらえるしでいいことずくめです。
パートナーを探す
別にメンタル不調のせいではないですが、パートナーがいると安定するメンタルもありそうだよねっておもいました。成功はしていないので、特に書くことはありませんが。。。これに関してはむしろどうしたらいいか教えてくれや!
大学のカウンセリングを受ける
いまはどの大学にもメンタルヘルスの部署?があるので、そこでカウンセリングを受けたり外部の専門医を紹介してもらえます。最初は何となく抵抗がありましたが、一度受診してみるとカウンセラーの人も親切で、大学特有の悩み事などにも詳しいのでいい印象でした。ただ正直なところ効果があるかどうかはよくわかりません。悩み事を聞いてもらってすっきりする、とか、悩んでいるのは自分だけじゃないんだ、と思う程度には役に立つと思います。
成果を出して、さっさと卒業する
これが究極にして最良の解決法。真理といってもいいでしょう。もちろん「それができないから悩んでるんだよ」と自分でツッコミたいくらいですが。これはあくまで個人的な考えですが、結局上記で書いたことは、日々受けるプレッシャーをどうにかしてごまかして、痛みをいなしながらゴールに進むようなもので、結局ゴールすることが最善の解決策になるんですよね。もちろん「そのゴールしなくちゃ」という気持ちがさらなるプレッシャーになり。。。と無限ループみたいな考えになります。そういう答えのないことを悶々と考えないように上記のことでごまかしていこう、ってことですね。
一時帰国する
結局、アメリカにいると、祝日とかですら何かしないといけない雰囲気になりますね。私は渡米してから一度帰国していないので、ずっと気が張った状態になっていることも不調の原因かと思います。物理的に研究室から離れることで、プラグをオフにできるんじゃないかと思います。日本よ、早く隔離期間を短くしてくれ。。。久々に書いたので意味が分からないブログになりましたが、一応(メンタル的な)近況報告ということで(笑)まあ、いろいろありますが、一応元気にやってます。心配しないでください。
ではでは