しゅうかつたのしい ②面接に行くまで編

こんにちは。前回に引き続き就活の話を書きます。

前回の就活の下準備まではこちら

書類が準備できたら(というか準備と並行して)、行きたい会社の選定と応募をします。

Linkedinアカウント作成

Linkedinのアカウントはもっといたほうがいいです。欧米系の会社は大体会社のページもあるし、従業員もほぼみんな使っています。無料版でも十分に使えます。Likedinのアカウント自体が履歴書みたいなもんなので、最近ではLinkedin経由で求人を出したり、応募を受け付けたりする会社もあります。また、後述しますが大学のOBや日本人のつながりもできるのであると便利です。

コネが最強論

会社のホームページには”Career”とか”Work with us”という求人ページがほぼかならずあり、現在どのような人を募集しているのかがわかります。また、そのページから求人に応募できたりもします。しかし、この求人ページにはいくつか問題点があります。
まず、情報が最新でないこと。ウェブページに公開されているものは、古い情報ですでに人が埋まっていることもありますし、またこれから募集をかけようとしている求人はもちろん載っていません。さらに、仮に募集中だとしても、求人ページからの応募からはほぼ面接にたどり着けません。私は就活時に7社に応募し、応募ページから面接に行けたのは1社でした。それ以外はすべて無視されました。実際に面接に行ったのはその1社含めた4社で、それはすべて知り合いのつてから始まりました。

ということで、一番はコネが大事ということです。ちなみにコネというと日本では(なぜか)悪く聞こえますが、チームメイトを新たに雇うことにしたときに、まったく知らない人を雇うよりも、信用がある人(同僚や友人)からの紹介のほうがリスクが少ないのは当たり前です。ましてや日本の新卒一括採用と違って、欧米(あまりこの言い方はおおざっぱに聞こえて好きではないですが、私が知っているのは本当にヨーロッパと北米なので)では、特定の職種の特定のポジションを募集するので、はずれを引きたくないのは当然です。私は日本では中途採用の経験がないので、以前も言ったようにそれと近いのかな?

私は就活を始めた時にはまず「いま就活していまーす」というアピールを研究室内外でやり、研究室の卒業生に片っ端からコンタクトをとりました。実際に研究室や大学のクラスメイト、前職の同僚のコネみたいのは、会社の中に入った今はよく見かけます。また、アメリカであった日本人の友人にもいくつか紹介してもらいました。というか、その紹介してもらったコネがなかったら面接にほぼたどり着けませんでした。マジで感謝してます。

なので、これから海外大学や大学院に入学する、もしくは在学中の学生で、海外で就職をしたい人は研究室の同僚と仲良くなりましょう。私の研究室は大人数の研究室だったので、卒業生も多く、バッテリー関係の会社についていろいろ教えてもらえました。研究室の規模がそこまで大きくない場合は、となりの研究室や同じ分野を研究している他大学の人と仲良くなりましょう。それも難しいという私のような内向的な人にもやりようはあります。行きたい会社があるときは、その会社で働いている人をLinkedinで調べて、その中の日本人とコンタクトを取りましょう。いまは日本人が海外に出ているみたいなニュースをよく見ますが、理系(サイエンティスト、エンジニア)としてはまだまだ少数派なので、希少価値もありますし、日本人ならば日本の企業や大学の経験もくみ取ってくれるのでアピールがしやすいです。知らない人にいきなりメッセージを送るのは気が引けるかもですが、海外で生きるには日本にいるとき以上のふてぶてしさが必要です。最悪、失敗して悪印象を与えたとしても今後の人生に関わるわけではないので、ガツガツ行きましょう。

プレ面接

いくつかの会社の人とつながりができたら、次はカジュアルなミーティングをしました。ミーティングは30分ほどで、現在の研究についてのプレゼン(10分くらい)と質疑応答を互いにする、といった感じです。質疑でまず聞くことは「自分は○○の研究開発がしたいのだが、それに関連するポジションに空きはあるか」や「ビザの要件やサポートはどうか」、「自分の仕事開始希望時期は妥当か」などです。これがないとそのあとの話がそもそも続きません。その後、「会社の雰囲気」や「研究設備」、「勤務地」なども聞きました。また相手が日本人の場合は「日本の会社との違い」なども聞いてもいいかもです。一通り話して、採用プロセスに進みたい場合は、最後にその旨を伝えて、プロセスのタイムラインを決めました。特にこちらが起こすアクション(書類の提出や面接日の設定、だれにコンタクトをとるか)などを明確にして、面接に進みました。ちなみに本採用プロセスの前の「カジュアルなミーティング」ではありますが、まれに「本採用前のスクリーニング」として行う場合があります。この場合、適当な研究発表や不適切な質問などが考慮されて、面接に進めない場合があるので注意しましょう。基本的にはミーティングの前には5-10分程度の自分の専攻・研究に関するまとめスライドを用意しておくことと、質問を5個以上用意しておけば大丈夫です。質問が5個思いつかないときは、その会社にそもそも興味がないということなのであきらめましょう。


面接に行くまで長いですね(笑)
次回は面接について書きます。

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