夜勤

こんばんは。
このブログのトップページに過去の記事が一覧で出ていますが、一ページ目の一番下の記事が2019年の記事で、全然更新していないことを実感しています。


最近は夜通し実験をやらなければならず、肉体的にかなりしんどいです。大学にある共用の顕微鏡(FIB-SEM)を私の研究では使わなければならないのですが、多くの人が使いたいせいで、予約がまったくとれません。朝9時から夜7時までは確実に埋まっているので、使えるチャンスは早朝か夜になります。また、私の実験は最低12時間かかるという悪魔的な実験で、しかも一度始めたらやめられません。日中にそのくらいの時間を一人で占有することは許可されないので、必然的に夜通し行うことになります。例えば夜7時から朝7時とか。運がいいときは夕方4時から使えたりするけど、そんなときでも終わるのが朝になりがち。

よく、「やりたいことに年齢は関係ない」というメッセージが巷に流れていますが、実験系でPhDをとるなら35歳が限界だと思います。いくらタイムマネージメント(笑)をしたところで、PhDの5年間で何かしらの理由で必ず徹夜をしなければなりません。おそらく35歳以上は(肉体的もしくは社会生活的に)徹夜などできません。長期間のPhD生活を健康第一で頑張るのは肉体的・精神的に重要ですが、寝たいときに寝ていたらいつまでたっても実験はできません。私の場合は、日中に実験ができるチャンスを探そうと思ったら、おそらく月に一回できるかできないかくらいです。そんなペースではおそらく卒業など夢のまた夢。なので、週2回は実験の日を設定し(私はこれを「夜勤」と呼んでいます)、その日は午前中は家でゆっくりして、夜からの実験に備えます。7時くらいに実験が終わったあとは、家に帰って寝ます。急ぎの用がない場合は、その日は家で論文読んだり、データ解析したり軽めの仕事をします。急ぎの実験をする場合は、また午後5時くらいに研究室に来て実験します。まさに夜勤です。平日に休むことに罪悪感を覚えてしまう私ですが、一日に約二日分働いていると考えたら、さすがにそんな罪悪感も感じなくなりました。というか夜勤明けから回復するのに時間がいります。


一度、「完全に夜生活モードにしたら、毎日実験できるんじゃね」なんてことを考えましたが、朝帰宅後に寝たら、その後は動く気力がなくなります。少なくとも一日空けないと無理です。なので、最近は夜勤の設定は火曜・木曜か水曜・週末のどちらかです。
何が言いたいかというと、夜勤は百害あって一利くらいしかないクソであるということ。実験テーマを選ぶことができるのならば、時間の制約がないもの(混んでる装置やビームラインを使わなくて済むもの)を選ぶのが、健康的な大学院生活を送ることができる秘訣ではないでしょうか。正直、うらやましいです。もちろん、人がやらないことをやることが発明・発見の第一歩なので、そのような実験も必要です。ただ、健康とのバランスをより気を付けて行わないと、肉体的かつ精神的につぶれるリスクが大きいなと、ひしひしと感じています。


ま、今日はこんなところですかね。
ではでは、夜勤中のブログでした。

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